パソコンお役立ち講座パソコンを快適にお使いいただくために

やっと修理するところに着いたにゃー。
はい。やっと着きましたね。
タブレットを修理しているところですね。
タブレットを修理するためには、まず本体を開けなくてはいけません。
タブレットは、画面があるほうとその裏側のほうに分かれていて、カパッとはずしてから修理するんです。
これが、かんたんにははずれないように、グルッとテープでとめてあるので、はずすのはたいへんなんです。
そのテープののりを溶かすために専用のホットプレートを使うんです。
そうかっ! そのためにホットプレートを使うのか!
へー!
うちのホットプレートでもできるかな?
それはできないんです。
ホットプレートの温度や時間の調節がとても難しくて……。それに、保証もできなくなります。
危険ですから絶対にやらないでくださいね。
はい。
注意:専門の技術者が特別な環境で行っています。タブレット製品の加熱は火災や事故に繋がる恐れがあるため、ご家庭では絶対に行わないでください。
タイマーが鳴りましたね。
そろそろタブレットがあったまってきたようです。
このタブレットの表と裏に吸盤をつけて、ギュッと力を入れてはがすんです。
にゃるほどっ! ここで吸盤を使うんだにゃ!
吸盤付きのハサミというかペンチというか。
吸盤で少しすき間があいたら今度はピックを使います。
ピック?
ギターを弾くときに使うピックです。
ロックスターがステージから客席に投げる、あのピック?
あっ、ホントだにゃ! 三角形のピックだにゃ。
いろいろ試してみた結果、市販のピックがいちばん使い勝手がよくて、製品自体も傷つけないことがわかったんです。
それで、修理用具に正式に採用しました。
このピックを、ねじこんで、こじあけるんだにゃ?
言いかたがよくないにゃ。
そうですね。こじあけるというか、すき間にそっと差しこんで、中の部品を傷つけないように、すこしずつ開けるんです。
あっ、失礼しましたにゃ。
いろんなピックがあるにゃ。
薄いのから厚いのまでたくさん置いてある。
使い分けるのかにゃ?
タブレットには薄いピックを、ノートパソコンにはベースギター用の厚いピックを使うんです。
表と裏がはがれたら、テープをはがして、残ったのりをしっかり取り除きます。
けっこう時間がかかるんですね。
そうなんです。でも、ここで、しっかり取り除いておかないと、あとで、表と裏を貼り合わせるときにデコボコしてうまく貼り合わせられなくなるんですよ。
あとでやっちゃダメなんですね。
冷えるとのりが取りづらくなってしまうので、あったかいうちにはがすんです。
手首と机をコードでつないでいますね。
あれはなんですか?
あれは静電気除去バンドです。体に溜まった静電気を逃がすんです。
みなさんがはいているスリッパと同じ、電子部品に静電気を与えないようにする器具です。
いろいろ気を使うんだニャ―!
