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Wordで文章を書くときに、「読みやすい文章を書きたい!」「説得力のある文章を書きたい!」と思ったことはありませんか?
今回は、原稿を作成する際の手順やコツをご紹介します。
- 次回は、Wordで使えるテクニックをご紹介します。お楽しみに!
原稿を作成するときの手順
いざ文章を書き始めようと思ったけれど、「何から手をつけたらよいのかわからない」または「書き始めてみたものの、途中で言いたいことがわからなくなった」と思うことはありませんか?
原稿を作成する際は、以下の6つのステップを踏むことをおすすめします。
- テーマを決める
まずは、テーマを決めましょう。書きたいと思っているもの、話題になっているものなど、思いついたことを書き出していきます。その中から、「今、書きたいもの」または「書きやすそうなもの」を選び出します。
- 目的を考える
この原稿が「誰に」「何を伝えたい」ものなのかを考えましょう。くわしくは「目的を考えましょう」をご覧ください。
- 構成(見出し)を考える
流れを先に決めておくと、原稿を執筆しやすくなります。くわしくは「構成を考えましょう」をご覧ください。
- データや事例を集める
説得力のある文章にするためには、事例やデータなどの紹介が必要です。ただ自分の意見を述べるだけなく、その裏付けを提示することで、文章の信頼度が格段にアップします。
- 原稿を作成する
ここまでの手順を経て、やっと原稿作成にとりかかります。「読みやすい文章とは?」を参考にしながら、原稿を作成しましょう。
- 原稿をチェックする
一通り原稿を書き終えたら、文章をチェックしましょう。くわしくは、「最後に原稿をチェックしましょう」をご覧ください。
目的を考えましょう
文章を書き始める前に、この文章が、「誰に」「何を伝えたいのか」、「読んだあとにどうなってほしいか」を考えましょう。
以下に、例をいくつか挙げます。
「誰」に |
「何」を伝え、 |
「読んだあとにどうなってほしいか」 |
「小学生」に |
「運動会で気をつけるべきこと」を伝え、 |
「安全に運動会を楽しんでほしい」 |
「ビジネスマン」に |
「仕事を効率的に進める方法」を伝え、 |
「ワークライフバランスのとれた生活を送ってほしい」 |
「結婚を控えている人」に |
「結婚式場を選ぶコツ」を伝え、 |
「ステキな結婚式を挙げてほしい」 |
「誰に」と「伝えたいこと」に違和感がある場合は、どちらかを見直す必要があります。たとえば、小学生に「アンチエイジング」といった内容は、あまり向かないですよね。
構成を考えましょう
文章を書き始める前に、全体の構成を考えましょう。文章を構成する型は、起承転結の「四段構成」や新聞でよく見られる「頭括構成」などいくつかありますが、今回はその中から、最もスタンダードでシンプルな「三段構成」をご紹介します。
三段構成は、序論、本文、結論の3つに分かれます。
序論
序論は、「タイトルと導入文」で構成されます。
タイトルには、「この記事で伝えたいこと」や「この記事は、何に関することを書いているのか」が一目でわかるものをつけましょう。タイトルは、読者が記事を読むか読まないかを決める判断材料の1つになるため、よく考えてつけましょう。
導入文では、「
目的を考えましょう」で考えた内容(誰に伝えたいのか、記事の主旨、主張など)をまとめます。導入文は、「いかに本文に読み進めてもらうか」を考えながら書きましょう。
本論
本論は、序論で述べた主張を具体的に説明していきます。ポイントごとに、「見出し」をつけて区切りましょう。見出しをつけることにより、文章がだらだらと続かず、読みやすい記事になります。
また、手順4で集めた事例やデータは、ここで紹介します。事例やデータによって主張を支え、より説得力のある記事になります。
結論
結論は、序論、本論で述べた主張をまとめる部分です。本論では、主張を支える根拠(事例やデータを含む)をくわしく書いているので、結論では、それを簡潔に要約したうえで、読み手に一番伝えたいことを書きます。
結論があやふやだと、結局何を伝えたい文章なのかがわからず、読み手がもやもやしてしまいます。簡潔かつ明解にまとめましょう。
ちょっと
プラス
タイトルで中身を読むかどうかを決めている!?
マクロミルが実施したメールマガジンについてのネット調査結果によると、8割以上が受信したメルマガを読むか読まないかを「タイトルで判断する」と回答したとのことです。タイトルは、読み手がその記事を読むかどうか決める大事な決め手の1つです。繰り返しになりますが、タイトルには、「この記事で伝えたいこと、この記事が何に関することを書いているのか」が一目でわかるものをつけましょう。