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今回は第1回目ですので、標高2000メートルの稜線でありながら、初心者でも安心して歩けるコースとして、北アルプス・八方尾根を選びました。 |
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北アルプス北部、長野と富山の県境にそびえる白馬岳(しろうまだけ)は、剱・立山、槍・穂高と並び、登山者に人気の高い山です。その白馬岳および鑓ガ岳、杓子岳と連なる白馬三山の雄姿を眺める絶好のビューポイントが八方尾根です。
白馬山麓の長野県白馬村は国内でも屈指のリゾート地で、夏はアウトドアスポーツと観光、冬はスキーやスノーボードを楽しむ人たちが訪れます。そこから、冬季オリンピックの会場ともなった八方尾根スキー場のゴンドラとリフトを乗り継げば、わずか30分足らずで標高1830メートルの稜線上に立てるのです。目的地の八方池までは往復2時間ほど。標高差250メートルほどありますが、登山路は八方尾根自然研究路として整備されており、高山植物の宝庫として知られています。ごく初心者でも手軽に行けるのが八方尾根の魅力です。 |
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高山植物の宝庫といわれる八方尾根自然研究路には多くの高山植物が群生しています。夏季を中心に、オトギリソウ、ニッコウキスゲ、ミネウスユキソウ、ツガザクラ、ミヤマウイキョウ、オニアザミ、イワギキョウ、ミヤマリンドウ、アカバナシモツケソウ、テガタチドリなど様々な花が見られます。また、リフト途中の黒菱平・鎌池周辺にも多くの高山植物が見られます。リフト降り場に最新の開花状況を記した「八方尾根花散歩」というリーフレット(有料100円)が売られていますから、参考にするとよいでしょう。 |
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八方バス停から徒歩10分ほどの八方尾根のゴンドラリフト「アダム」山麓駅八方からゴンドラリフトに乗ります。さらに、アルペンクワッドリフトとグラートクワッドリフトを乗り継ぎ、第1ケルン(八方池山荘)まで上がります。山荘には売店、山荘前にはトイレがあります。
八方池山荘の前から遊歩道を歩きます。途中で尾根コースと湿原コースに分かれますが、往路は木道が整備された湿原コースを行くとよいでしょう。斜面には花々が咲いており、五竜岳や鹿島槍ヶ岳が眺められます。
尾根コースに合流するところにはトイレがあり、すぐ上に第2ケルン(息ケルン)が建っています。階段状の道を登り、逗子開成高校ケルンを過ぎれば稜線に出ます。少し下れば八方池です。目の前に白馬三山の美しい姿が見えます。池を一周して第3ケルンに登ります。
下山は往路をたどりますが、第2ケルンの先からは尾根コースを行けば、白馬岳や五竜岳の展望を楽しめます。なお、八方池山荘からリフト乗り継ぎ場所の黒菱平までも高山植物が多く見られるので、ここは徒歩で下る(約20分)のもよいでしょう。 |
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[車]
上信越道長野IC→(オリンピック道路経由で約1時間15分)→白馬村八方
長野道豊科IC→(国道147、148号経由で約1時間15分)→白馬村八方
[電車]
JR大糸線白馬駅→(八方行または猿倉行松電バスで約5分)→八方 JR長野新幹線長野駅→(川中島バスで約1時間10分)→八方
[バス]
首都圏、関西方面からの直行バス(新宿からの便は通年運行、関西からは季節運行・要予約)→八方 |
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■八方第3P |
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160台無料 |
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「第二郷の湯」のすぐ下にある駐車場。ゴンドラを利用する場合は距離的に便利だが、ハイシーズンは午前中早めに満車になる。 |
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■アダム八方駅P |
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50台1日500円 |
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ゴンドラリフト・アダム八方駅に隣接する日帰り客用の駐車場。ゴンドラを利用するには便利だが、収容台数が少ない。周辺にはほかにも有料駐車場が点在する。 |
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■名木山P |
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100台無料 |
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アダム八方駅と白馬ジャンプ競技場の中間に位置し、八方では最もすいている。ゴンドラ山麓駅までは徒歩10分ほど。 |
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■黒菱P |
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100台無料 |
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和田野のペンション街から黒菱展望道路(黒菱林道)を上り詰めた「カフェテリア黒菱」前。ここから黒菱第3リフトを利用。ゴンドラを利用せずに八方尾根ヘアプローチできるため人気。林道からの白馬岳の眺めも抜群。カフェテリア黒菱の名物「笹の葉おにぎり」は行動食の強い味方。野沢菜入りで1個150円。 |
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