大正池バス停から池畔に降ります。大正池は、大正4年(1915年)の焼岳の噴火による土石流で、梓川がせき止められてできた湖です。池と焼岳の織りなす風景を楽しんでから、自然研究路をたどって田代池・田代湿原へ。秋の田代湿原は一面の草紅葉に染まります。
ここから道は二手に分かれ、右は林間を、左は梓川沿いに延びていますが、田代橋の手前で合流します。紅葉を楽しむのであれば、右の林間の道をたどって田代橋に向かうほうがいいでしょう。 田代橋、穂高橋、さらに小さな二つの橋を渡って、梓川右岸に出ます。右岸を上流へと向かいます。梓川と対岸の霞沢岳や六百山を望みながら歩きましょう。上高地温泉ホテルと上高地清水屋ホテルの前を過ぎると、まもなくウェストン碑の前に出ます。ウェストンは、「日本アルプス」の名を世界に広めたイギリス人宣教師です。 樹林に入り、梓川沿いをさらに上流へ向かうと河童橋のたもとに着きます。河童橋周辺には多くのホテルやみやげ物店が集まり、観光客や登山者でにぎわっています。橋上からは、梓川をはさんで西穂高岳、奧穂高岳、前穂高岳、明神岳などのダイナミックな山岳風景を眼前に望めます。
河童橋を渡り、左折して林間の道を小梨平へ。さらに、標識に従って樹林帯の道を明神へ向かいます。しばらく歩くと、売店のある明神館に着きます。ベンチで一休みしたら、ここを左折して明神橋を渡ります。目の前に明神岳がそびえています。明神橋を渡って左折し、すぐ右折して、嘉門次小屋の前を通って穂高神社奥宮へ向かいます。神社境内に明神池がありますから、拝観していきましょう。 元の道に戻り、梓川右岸の道を河童橋方面に戻ります。途中、小さな湿地帯や草地を抜け、1時間ほどで河童橋に着きます。河童橋を渡り、右折して5分ほど歩けば、上高地バスターミナルです。広場には、案内所、売店、タクシー乗り場などがあります。(歩行約3時間20分) |