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あなたの山歩きがパソコンでさらに広がる 山とパソコン 11月号 毎月1回更新 監修 山と溪谷社 山と溪谷社
 
3.はじめてみよう!山歩き 第1回 これだけはそろえたい 山歩きの基本装備 監修:佐々木亨
山の基本装備とは
  山歩きといっても、軽いハイキングから高山を目指す本格的な登山まで、環境や状況の違い、必要な技術や体力などでさまざまな形態があり、それぞれに必要な装備は少しずつ異なってきます。
  ここでは、これから山歩きを始めようという方に必要な山の基本装備について解説します。そして、日帰りの低山歩きから始めて、夏季の山小屋1泊程度の初級コースへ行くことを目標としましょう。
  まず、登山用具店に行って、必要最低限の基本装備をそろえましょう。
 
一番大切な装備は、トレッキングシューズ
  登山道のように傾斜のある不整地を歩くのに適した靴で、足を保護する役目ももっています。タイプは3種で、それぞれにソフトでライトなタイプからがっちりとしたヘビーなものまで、さまざまなタイプがありますが、初心者は足の保護と歩きやすさの点でライトなハイカットを選びましょう。皮革と布のコンビの素材がソフトで履きやすいタイプです。

ローカット ミディアムカット ハイカット
ローカット/傾斜の少ない道や遊歩道歩きなどに適した短靴タイプ
ミディアムカット/くるぶしまでカバー。ハイキングなどに適しています
ハイカット/足首をカバーするタイプ。写真は後ろが斜めにカットされたライトなモデル
 
日帰りなら小型ザック、山小屋泊まり1泊なら中型ザック
  山歩きに必要な装備などを効率よく持ち運ぶための道具がザックです。山歩きの形態や季節などによって必要な装備の数や量が異なりますから、容量(大きさ)の異なるザックをいくつかそろえるのが理想です。小さなザックに無理に荷物を詰めたり、あるいは逆に大きすぎるザックに少ししか荷物を入れないと、かえって背負いにくくなってしまいます。

(左)小型ザック/日帰りなら20リットルくらいで、雨具、水筒、食料、非常用装備、その他小物を入れられる大きさ
(右)中型ザック/山小屋泊まり1泊なら30〜40リットルくらい。日帰り用の装備プラスα、防寒着、お泊まりセットなどが入れられる大きさが必要
中型ザック
小型ザック
 
雨具(レインウェア)は山歩きの必需品
雨具上下   天気が悪いことが予想される場合には山歩きには行かない、というのが基本です。しかし、山の天気は変わりやすく、とくに夏場には突然の雨や夕立に見舞われてしまうこともあります。そのための装備が雨具です。雨に遭わなくとも、防風用あるいは防寒用のジャケットとしても流用できますから、必ず持っていきましょう。

雨具上下/雨滴は通さず体から発散する水蒸気を通す、透湿性防水素材の雨具は蒸れにくいのでオススメ
 
飲みやすい水筒で、こまめに水分を補給
魔法瓶、水筒、保温・保冷カバー  夏季の山歩きで必要とされる水分量は1日あたり2リットル程度といわれています。水分は食事からも補えますが、飲み水としては最低でも1リットルほどが必要となります。そして、こまめに少量ずつ飲むほうが体内に摂取されやすいというデータがあります。容量1リットル程度の水筒や魔法瓶を用意しましょう。ペットボトルでもかまいません。

魔法瓶、水筒、保温・保冷カバー/断熱素材で作られたカバー付きの水筒やペットボトル用のカバーなども機能的
 
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コンテンツ
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チェックポイント
  実際に登山用具店に行ってトレッキングシューズを購入する場合には、まず「初めての山歩きで、低山から始める」と店員にはっきりと伝え、アドバイスしてもらいましょう。そして、必ず試し履きを充分にして、自分の足にフィットする靴を選ぶことが大切です。見た目のデザインや色などにこだわらずに履きやすい靴を選んでください。なお、靴下は登山用のものを購入するのがベターです。
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チェックポイント
  ザックを選ぶポイントは、背負いやすさです。ショルダーベルトや背面部分のクッションや通気性などに気を配りましょう。登山用具店で実際に背負ってみて、背負い心地を確かめてみましょう。また、荷物を入れやすいか、小物を出し入れしやすいポケットが付いているかなどの点にも留意しましょう。
 
チェックポイント
  発汗しても水蒸気を通す透湿性防水素材の雨具なら蒸れにくく、快適に歩けます。ゴアテックスをはじめ、同様の素材が各社で作られています。ブランドと素材によって価格差がかなりあります。使用頻度はそれほど高くないので、予算に応じて選びましょう。体が動かしやすく、軽量でコンパクトなタイプがオススメです。
 
チェックポイント
  水筒や魔法瓶の素材は、金属(アルミ、ステンレス、チタンなど)やプラスチックなどです。どれを選んでもよいのですが、容器の金属臭やプラスチック臭が飲み水に付かないタイプがよいでしょう。1リットルの水筒1本でなく、軽量な水筒と、冷たいあるいは温かい飲み物を入れた魔法瓶と合計で1リットルにする方法もあります。
 
 
 

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