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四季折々に山の自然は変化します。その季節ならではの美しい自然が見られるのも山歩きの楽しさです。ただし、山の四季の変化は都会とは少し異なり、春の訪れが遅く、冬の寒さは駆け足でやってきます。標高が高くなればなるほど、春から秋の期間が短くなります。そこで、季節に応じて山歩きの山域を選ぶ必要があります。初心者の場合、基本的に雪のある山域は避けます。
都会で春になったと感じても、高山はまだ雪に包まれた冬です。4月下旬、都会のソメイヨシノが咲き終わったころからヤマザクラが咲き始めます。都会でのお花見が終わったら、近郊の標高700〜800メートル程度の低山にヤマザクラを見に出かけましょう。なお、春は天候が不安定で、とくに低気圧の襲来は要注意です。穏やかな晴天がつづきそうな日に出かけましょう。都市近郊の標高1000メートル程度の山は晩春から梅雨前くらいが山歩きに適しています。夏になると蒸し暑くなってしまい、快適に歩けません。
梅雨シーズンもそれなりに山歩きの楽しさはあるのですが、初心者は山歩きをひかえたほうが安全です。
梅雨が明けると、いよいよ夏山シーズンです。低山は暑くて不快ですから、標高1500〜2000メートルの高原地帯の山歩きが初心者に適しています。よく整備されたコースで、歩行時間が2〜3時間、長くても4時間程度のコースを選びましょう。なお、夏山では夕立や雷に注意しましょう。8月も中旬を過ぎると、山はもう秋の気配が感じられるようになります。
9月は台風シーズンでもあるので、山歩きの日程選びには注意が必要です。台風が接近しそうなときには無理をせず、計画を変更しましょう。10月になると移動性高気圧に包まれて晴天のつづく日が多くなります。秋の山歩きシーズンです。標高1500メートルくらいの高原で草紅葉や木々の紅葉を楽しみましょう。北アルプスなど3000メートル級山岳の山麓を歩き、山頂や山腹の紅葉を眺めるのもいいでしょう。
晩秋になると首都圏近郊の低山でも木々が赤くなりはじめ、11月中旬ころには紅葉の最盛期になります。色鮮やかな紅葉を眺めながら低山歩きを楽しみましょう。
冬は、山歩きといってもピンとこないでしょうが、暖かな日に里山の日だまりをのんびり歩くのもいいものです。木々がすっかり葉を落としていますから、展望がきき、思いがけない風景に出会えることもあります。
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