「なんなの? この、理沙で〜す♪っていうアヤシイメール!!」
迷惑メールって本当に迷惑ですよね。ダイレクトメールや電話勧誘と同じように、こちらの都合などおかまいなしの、宣伝やアドレス収集を目的とした無差別の電子メールのことです。なんとかひっかけようと、巧妙で刺激的なタイトルが多くてイヤになっちゃいますよ。
迷惑メールのことを「SPAMメール」とも言うんですが、SPAMっていうのは、Hormel Foods社が作っている豚肉の缶詰のこと。欲しくもないのにこのSPAMを注文させられてしまうという設定の『モンティパイソン』(イギリスのコメディー番組)の中のコントが、大量送信される広告メールを連想させるので、そう呼ぶようになったそうです。
こんな雑学を知っていても、メールはなくならないので、現実的な対処を考えてみましょう。困ったことにメールアドレスを変更しても、一時しのぎにしかなりません。なにせ、こういった迷惑メールは、どこかから入手したメールアドレスのリストを使う場合と、文字列を自動的に組み合わせて送信している場合があるからです。基本は、まずプロバイダで必要ないメールをシャットアウトして、それでも届いたものは、メールソフトで振り分けましょう。
BIGLOBEでは、受信したくないメールをパソコンに届かないようにできる『迷惑メールブロックサービス』をやってます。これを使うと、自動的に迷惑メールを判断して「SPAM」って印をつけてくれます。また、受信したくないメールを指定して受信拒否もできるんです。郵便局が手紙を届ける前に分別してくれるような仕組みですね。それをすり抜けて届いた分は、メールソフトで振り分けます。
メールの振り分けっていうのは、いくつも箱を用意しておいて、送信者のメールアドレスや件名ごとに、分けて入れるようにすることです。受信BOXの中に、新しいフォルダーを作って分類すればいいんです。自動的に分けることもできます。やり方はメールソフトにもよりますが、Outlook 2003なら、ツールバーの「アクション」の中の「迷惑メール」という項目で、受信拒否などを簡単に設定できます。同じく「ツール」の中の「仕分ルールと通知」で、どんな条件のメールを、どう処理するかを設定しておけば、自動的に仕分けされます。
「そしたら、SPAMメールは、全部ゴミ箱に直行する設定にしておいてちょうだいね」
はいはい、なんでも仰せのままに……。
(文・波多野絵理 イラスト・工藤六助)
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