アウカントの管理には気を使いますね。メールやインターネットの設定にもアカウントっていう単語がよくでてきますけど、そういや、どんな意味なんでしょうか。
普通に翻訳すると、計算とか勘定のことですが、銀行の口座っていう意味もあるんですね。パソコン用語としては、コンピューターの課金番号(account number)から、使われるようになった言葉なんだそうです。コンピューターは使っている人を見わけられません。IDとパスワードなどの情報を組み合わせ、個人を特定できるようにした符号が、ユーザーアカウントってことなんですね。
Windows XPが起動すると、普通、パソコンのトップ画面には四角いアイコンと、「開始するにはユーザー名をクリックしてください。」ってでてきます。ここでアイコンをクリックして、パスワードをいれると、その人がいつも使っている状態になりますね。ここでは、ユーザーアカウントに、環境設定や利用権限などまでが含まれているんです。XPでは、ふたつの種類のアカウントがあります。「コントロールパネル」の「ユーザーアカウント」を開くと、「変更するアカウントを選びます」って書かれてる下に、トップ画面で見たアイコンが並んでますね。そこに、「コンピュータの管理者」「Guest」って説明がついています。新しいアカウントを作る作業の途中でも「アカウントの種類を選びます」ってとこで、「コンピュータの管理者」「制限」のどちらかを選ぶようになっています。そこにも説明がありますが、このふたつのアカウントはできることがちがうんです。管理者はシステム全体を変更したり、ほかのアカウントの管理もできます。新しいソフトをインストールするのも、ものによっては管理者アカウントでないとできないことがあります。家長は、自分が使っている部屋の中だけでなく、家全体の管理をするわけです。
重要なのは、パソコンはユーザーアカウントで個人を特定しているため、ほかの人が使ってもこのアカウントで作業を開始すれば、あなたが使ったことになってしまいます。ユーザーアカウントを悪用されれば「なりすまし」もできてしまうんです。自分のユーザーアカウントをほかの人に知られないようにきちんと管理することは、一番基本的で大切な、セキュリティ対策なんですね。
(文・波多野絵理 イラスト・工藤六助)
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