・手軽なコンパクト・デジタルカメラ
フィルムカメラと同様に、デジタルカメラにもいろいろな種類があります。電子ビューファインダーを備えた中型機や本格的一眼レフもありますが、手軽に撮れて携帯しやすいものをというのであれば、コンパクト・デジタルカメラがオススメです。胸ポケットにもすっぽり入ってしまう小型機も多いので、荷物を増やしたくない山歩きにぴったりです。 フィルムを使用するコンパクトカメラと同じ形状あるいはカード型のものが主流で、ほとんどが透過式ファインダーと液晶モニターとを備えています。どちらを使って撮影してもよいのですが、透過式ファインダーは簡易型が多いので、液晶モニターを見ながら撮影するのに向いています。
(写真のデジタルカメラは、Canon Power Shot S70です)
・画素数の違いとは
コンパクト・デジタルカメラにも形や大きさだけでなく、性能的にいろいろな種類があります。いちばん大きな違いは撮像素子の画素数です。画素とはフィルムの粒子に相当するもので、単純に比較はできないのですが、画素数が大きいほど画質がよいと考えられます。廉価なコンパクト・デジタルカメラで200〜300万画素、その上で400〜500画素、さらに高画素のタイプもあります。サービス判程度に伸ばすのであれば200万画素でも充分です。A4判まで大きくするのであれば、400万画素以上はほしいといえます。
・ズームレンズの種類
コンパクト・デジタルカメラに付いているズームレンズはズーム比3倍程度で、35mm判フィルムカメラに換算すると焦点距離35mm前後から100mm前後のものが多くなっています。スナップや記念写真には使いやすい焦点距離で、普段の撮影には過不足ないレンズといえます。
しかし、山の風景をメインに写す場合には、もっと広角のレンズがほしい状況が多くなります。35mm判換算で28mmクラスの広角からのズームレンズが付いた機種がベターです。なお、アタッチメントでレンズを広角に変えるワイドコンバーターが用意されている機種もありますから、それを選んでもよいでしょう。
(写真左/35mmの画角、写真右/28mmだとここまで広く撮れる。いずれも35mm判換算)
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◎もっと詳しくは、山と溪谷社刊・畠山 高著『今から始める 山のデジタル写真』(本体1500円+税)をご覧ください。
畠山 高
(はたけやま・たかし)
1954年、秋田県生まれ。著書に『剣岳』(山と溪谷社)、『わが剱岳』(東京新聞出版局)など。写真家、パソコンインストラクター、日本山岳写真集団同人。
http://www.b-mountain.com/
第4回 「プリント写真やポジをパソコンに取り込む」
第3回 「パソコンと画像のレタッチ」
第2回 「デジタルカメラの実践撮影法」
第1回 「デジタルカメラの基礎知識」
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