最近は、トレッキングポール(トレッキング用のストック)を使う人がだいぶ増えてきました。歩行の際の補助具として、体のバランスをとったり、脚力を補うのに役立ちます。とくに、急な斜面や滑りやすい地面、大きな段差の下りなどで転倒事故を防ぐのにも有効な道具です。
トレッキングポールは2〜4段の伸縮式になっており、携帯時には縮め、使うときには伸ばします。使用時のポールの長さは、地面に垂直に立ててグリップを握ったときに、肘が直角かやや開き気味になるくらいが平地で歩きやすい状態です。ポールを突く位置は足元が基準ですから、登りでは短めに、下りでは長めに調節します。大きな段差を下るときにはグリップを上から握り、先にポールで下の地面を突いてから、ゆっくり足を降ろします。
使用上の注意点としては、あまりトレッキングポールに頼りすぎないことです。全体重をかけるような使い方は禁物で、あくまで歩行の補助として使うほうが安全です。また、伸縮式の脚のストッパーは緩まないように、しっかり締めておきましょう。
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