冬場の旅行でなんといってもつらいのが“冷え”ではないでしょうか。トレッキングのように、常に体を動かしているのならともかく、街歩きや史跡めぐりなど、のんびり見て歩くような旅行では、足先が冷たい、体が冷えるなどの症状を訴える人も少なくはありません。
そんな人は、インナーにひと工夫してみてはいかがでしょう。最近では遠赤外線効果やトウガラシエキス、発熱性の繊維などが開発され、靴下はもちろんのこと、レッグウォーマー、フリーバンドなど、体のパーツごとによる冷え対応グッズが多彩に出まわっています。特にブーツの役割をしてくれるレッグウォーマーは、足首を冷えから守ってくれるので必携したいアイテム。着脱簡単なファスナー式や目立たないサポーター風などもあり、旅のシーンによって使い分けもできます。
さらに宿で浴衣になると、なんとなく肌寒い、という人は保温性のあるシャツや、腹巻き、毛糸のパンツを持参することをおすすめします。特に就寝時は、いつの間にか浴衣がはだけたり、帯がとけたりしますので、これらのインナーを身に付けておくと保温もしっかり。また軽いフリース素材の膝掛けを持っていくと、暖房の行き届かないパブリックスペースやレストランなどで重宝しますし、寝るときにポンチョ風に肩に掛ければ、肩口の冷えを防いでくれるので風邪の予防にもひと役となります。
(文/戸井美也子) |