夏休みの混雑が終わり、「ゆっくり旅に出るか・・・」という人も多いのではないでしょうか。とはいえ、まだまだ熱い太陽が照りつける9月。こんな時に注意したいのが熱中症による事故です。炎天下を歩いたり、激しい運動をすると体内で大量の熱が発生し、たくさんの汗をかいて、体の水分が足りなくなります。人間は体重の3%の水分が失われると、運動能力や体温調節機能が低下してしまい、体のコントロールが利かなくなります。ひどい時には意識障害やショック症状に陥ることさえも。ちなみに湿度や気温が高いと熱中症になる可能性があるため、曇りだからといって安心できるものではありません。
熱中症を予防するには、服装も意外に重要なのです。吸湿性、通気性のよい素材はもちろんのこと、白色などの熱を吸収しにくい色を着たり、日傘や帽子などで直射日光を遮断するのもよいです。
予防策としてもっとも大切なことは水分補給を定期的に行うこと。喉が乾いたと思った時はすでに脱水症状になっている可能性がありますので、ペットボトルや水筒を携帯して、喉が乾く前に水分補給をすることが肝要です。水分補給は水でもかまいませんが、すばやく吸収してくれるうえ、汗と一緒に流れ出た塩分を補ってくれるスポーツドリンクが効果的です。
(文/戸井美也子)
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