一、温泉地の選び方
滞在中運動が大切なので、歩行運動のための遊歩道、登山、テニス、ゴルフ、水中運動(温泉プールなどの運動浴槽)、海水浴場など、運動施設のある温泉地を選びます。
温泉の泉質は、浴用の場合は特に選びません。飲泉設備の整っている飲泉ができる温泉地ならば、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉、酸性泉などです。酸性泉の場合は5〜10倍に薄めて飲用します。
二、入浴方法
かけ湯から始めて半身浴から徐々に全身浴へ。浴槽のふちを枕に浮いた姿勢が最もよいです。額が汗ばむほど約5分浸り、出浴して約5分休息して再び浸るのを1回として、これを2、3回繰り返します。この入浴法を1日午前1回、午後1回行います。
三、飲泉方法
飲む時間は早朝空腹時と夕食前。食事はその後30分経てからとします。量は湯のみ茶碗2杯(100〜200ミリ・リットル)が1回分です。一気にごくごく飲むのではなくゆっくり時間をかけて、一口一口噛むように飲みます。のんびり散歩しながら飲むのもよいでしょう。
四、日常の生活習慣
日常生活の決め手は、ストレスを溜めないこと、食事、運動です。初期の頃から医師の指導を受け、血糖値を確実にコントロールして生活をすれば合併症は予防できます。基本は無理をせず長続きのできる、日常のよい生活習慣を作ることが大切です。食べてはいけない食品は特にありません。食事の量とバランスをとることがポイントです。また、食事の量に見合った運動も必要です。
旅館の食事はとかく宴会料理で、カロリーを取り過ぎてしまいますから注意します。しかし、温泉入浴と日常習慣に無い運動により、カロリーの消費があるので、食を楽しむことができます。
01.宴会などの酒席を避ける。
02.糖分の多い飲食を避ける。
03.低エネルギー食にする。
04.歩行運動をする。
05.肥満を解消する。
※先月号の、糖尿病と温泉 ( 1 ) を参照
06.趣味を持つ。
07.入浴はぬるめの温度。
08.定期的に血糖検査を受ける。
09.一年に一回は健診を受ける。
10.年に1、2回は温泉地滞在で少なくても最低5日間の湯治をする。
(2003年旅行読売11月号より)
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