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一日一回目の入浴
浴槽の中の段になったところに腰掛けて、半身浴で3分ほど経ってから腰を前にずらしてゆくと、斜め浴か浮き身の入浴姿勢となります。
少し汗ばんだら一旦出浴。縁に腰掛けて5分ほど休んだら再び浴槽につかります。この時は、手、足の関節を湯の中でゆっくり動かします。 |
一、手の関節
湯の中で両手首の上下運動を左右同時に10回。両手首の回転運動を左右同時に外回り、内回り10回。ついで両手のグー、パーの運動を10回。しばらく休んで両肘の屈伸運動を5回します。ここでまた出浴。浴槽の縁に腰掛けて、足だけ湯につける足浴で休みます。
二、足の関節
浴槽の中の段に腰掛けた半身浴で、足首の回転運動、曲げ伸ばしを左右同時に10回。足のゆびを開く運動を左右同時に5回。ついで両膝の屈伸運動を左右同時に5回行います。いずれもゆっくり動かします。波が立って湯が揺れるので同浴者に迷惑のかからない注意が必要です。できれば同浴者も一緒に動かすとよいでしょう。
湯の温度にもよりますが、ここらあたりが1回の入浴の限度でしょう。汗が流れ出ないうちに終わらせて出浴します。浴後は水滴を十分ぬぐって着衣をします。そして水分を補給しましょう。もし、飲泉できる温泉場ならば、そこの温泉水を補給するとよいでしょう。
一日二回目の入浴
三、肩、首筋
再び半身浴で、両肩の上下運動を軽く10回。肩の回転運動を前から10回、ついで後ろから10回軽く回します。汗ばんできたころに一旦出て、湯舟に腰掛けます。
しばらく休息してから、今度は目を閉じて首をゆっくり左から軽く5回、右から同じようにゆっくり5回まわします。またしばらく休んだら、目を閉じて首を左右に5回ずつ傾けます。ついで首を前後に軽く5回曲げます。
2度目の休息がすんでから、湯に全身をつける全身浴で胸を思い切り張り、肩を思い切り後ろにそらしたり、前にすぼめる運動をしたりします。
このように入浴中は、関節、筋肉が和らいでいるので、普段凝りやすい部分をなるべく動かすとよいでしょう。
(2005年旅行読売3月号より) |
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